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言葉を込めてキスを落とす 

偽入江ですorz
琴子を好きになったのはいつか。



そう問われると、答えに悩む。
好きという割におれに何かを求めるという欲がなかったあのラブレターを読んだ時には、少なくともそうではなかったと思う。
が、琴子の「好き」が他の奴とは違う「好き」であることを認識したのは、事実だ。
しかし、金之助に言ったのは、琴子が好きだからという気持ちからではないことは確かだ。
卒業式の後の謝恩会での騒動(思い出したくもない)に絡んだキスは、あれは、散々人のことを振り回しておいて、「好きなのをやめる」と言われたから。ムッとして、琴子に対抗する気持ちでやった。琴子が好きだからという気持ちからではないことは確かだ。
だが、好きでもない奴に「好きなのをやめる」と言われて、ムッとするだろうか。対抗する気持ちになってキスするだろうか。
罠にはめるつもりで罠にはまった、それは事実だ。
その後、須藤さんと付き合っているなんて噂や仲良くしているのを見て、物凄くイライラして琴子にも当たったし、須藤さんをテニスでぼろぼろに打ち負かしたりもした。
振り返れば、ヤキモチを妬いていたあの時、琴子が自分の傍にいるのが当然だと無意識の内に思っていたことに気づき、愕然とした気がする。
そこで考察して、琴子が好きだという気持ちに気づいたが、いつからだと言われると、答えに悩む。
琴子の「好き」がおれに浸透していったとしか思えず、いつの間にか琴子のパワーに落ちていたとしか言いようがないからだ。
お陰様で、もう琴子しか目に入らない。
何も出来ないくせに、おれに全てを与えてくれる琴子。
一度手放そうと思った自分は、本当にどうかしていると思う。



「入江くん、大好きだよ」
琴子は全てを込めて、おれに愛を告げる。
おれはいつものように涼やかに「知ってるよ、十分に」としか答えないけど。


でも、琴子は、おれも同じであることを十分に知らない。


その言葉だけで嬉しそうに笑う、欲のない琴子にキスを落とす。
言葉よりも確かな想いをそこに込めて。





愛しているよ、琴子。
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